同人誌にR18表記を入れ忘れた!頒布できるの?通販は?徹底解説!

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原稿作業は常に締切とのデットヒートを繰り広げるもの(?)。壮絶な作業から解放されてほっとしたのも束の間、印刷所から届いた本を見たら表紙に大切な一文が入っていない!?…なんてこともあるかもしれません。

以前、筆者の二次創作アカウントのフォロワーさんが「成人向けの本にR18って入れ忘れちゃったからとらのあなでしか通販できない!」と仰ってるのを聞いて「むしろ頒布できるんだ!?」と驚いたことがありました。
※先に結論を述べてしまうと、とらのあな以外の通販委託サイトでも頒布は可能です(対応についての案内が出ているのがとらのあなだけでした)

そこで、表紙に成人向け表記を入れ忘れた同人誌はイベントで頒布できるのか?通販ではどうするのか?対処方法について調べてまとめてみました。

各イベントでの対応

コミケでの対応

まず、コミケ基準はどうなっているのか、コミケの参加案内書(コミケットアピール)を参照してみました。

「青少年条例」が自主規制の対象とする図書類には、サークルの自主的な判断で成年向け表示を行って下さい。対象となる図書類を頒布する際、必要に応じて身分証等で年齢確認を行い、18歳未満には販売・頒布・閲覧等をさせないで下さい。

引用元:コミケットアピール99

うーん……表紙に成人向けの記載をしなくてはならない等の記述はありませんね。本自体に表記はなくとも、帯をかけたりPOPで成人向けである事が購入者にわかればOKとも読み取ることができてしまいます。

とはいえ、コミケは開場前に巡回スタッフによる頒布物チェックがあるので、中身はR-18なのに表紙に何も書いていないと最悪頒布停止になる可能性はあります。

シティ系イベントでの対応

シティとは『コミックシティ』の略で、赤ブーブー通信社の主催するイベントのことを指します。

赤ブーさんではどうなっているのか調べてみました。

R18表記は、表紙への表記を強く推奨します。(中略)もしも、既に印刷済みで、特に「R18や18禁」の表示を印刷していなかった場合、参加案内に同封する卓上用R18表示カードの使用を推奨いたします。
この他、見本誌に18禁と表示した帯をつける・自作POPを作って表示するなどの方法を講じていただければ結構です。

引用元:R18について考えよう | 参加ガイド

おお、かなりしっかり書かれてるうえ、表記忘れの対処法まで載せてくれている親切ぶり!

しかし、個人的にはこの方法は推奨しておりません。それについては後述します。

スタジオYOUイベントでの対応

マイナージャンルや新興ジャンルのイベントが盛んなスタジオYOUさんでの頒布基準は以下の通りです。

各都道府県で定められている『青少年健全育成条例』等によりR18作品を取り扱うサークルは、該当作品の表紙など目立つところに《R18・18禁・成人指定・ADULT ONLY》などの表記を行ってください。

引用元:R18作品の販売・購入についてのお願い | スタジオYOU

『該当作品の表紙など』と書かれていることから、本自体に記載があることが望ましいですね。
しかし、赤ブーさんのように記載忘れの場合の対処までは載っていませんでした。

各主要通販委託サイトでの対応

とらのあなでの対応

筆者がフォロワーさんから聞いたとらのあなさんでの頒布。調べたらしっかりと記載がありました。

作品登録時に「成年向け」にてご登録いただいておりましたら、弊社にて確認の上、18禁表示を行って販売を行わせていただきますので、
表紙に「R-18」の記載がない成年向け作品につきましても通常通り、
お取扱いを行わせていただいております。

引用元:ご紹介できる作品に関するご質問

併せて、表紙にR18シールを貼るなどの修正は行わないでほしい旨も記載がありました。輸送時に剥がれてしまったり、粘着部分で汚れたり本同士がくっついてしまうなどのトラブルの元になりかねないからでしょうか。

また、別の項目ですが、以下の記載もあることからマジックなどで追記することも非推奨です。

内部にマジックでアナログ修正を行っている作品や本文内の誤植をシール上張りで修正している作品の委託もお受けしております。
しかしながら、商品案内の際に【仕様】として案内を行う必要が御座います

引用元:ご紹介できる作品に関するご質問

BOOTHでの対応

BOOTHの規約をすみずみまで読み込んだのですが、残念ながら成人向け表記を忘れた時の対応についての記載は見つかりませんでした。

そこで、直接BOOTH事務局に「成人向け表記を入れ忘れた本は頒布できるの?表紙に修正などは行なった方がいい?(要約)」といった質問を投げてみました。

基本的には頒布可能、表紙への修正も強制はしてないよ(やる場合は各自でね)という回答でした。
とらのあなでもそうでしたが、年齢制限のある商品ページに入る際に年齢確認を行うため、頒布が可能ということなんでしょうか。

メロンブックスでの対応

メロブでも具体的な内容について触れられていなかったので、BOOTHと同様の内容の問い合わせを送ってみました。

『成人向け』で登録されれば、表紙の修正も必要ないし実店舗でもきちんと成人向けコーナーに置きますよ〜と安心感のある回答でした。

きちんと年齢確認ができればどこも頒布は可能!でも…

主要イベント・通販委託サイトの回答は軒並み『しっかりと年齢確認ができているなら、表紙に修正を加えなくても頒布可能』ということでした。

しかし、個人的にはその意見に異を唱えます。
各所の対応は『購入時』の一時的なものでしかなく、『購入後』未成年者の目にとまる可能性は上がってしまうと考えるからです。

たとえば、購入した人が「このカップリングを布教したい!」と、成人向けと表記されてないために未成年の友人にうっかり貸してしまったり、中古同人誌取扱店に持っていかれた時、成人向けと気づかれず全年齢向けで販売される可能性もゼロではありません。

もちろん、表紙に成人向けと明記してあっても未成年の目にとまる可能性がないわけではないのですが、確率としてはあるよりない方が高くなってしまうと考えて良いでしょう。

とらのあなでの委託を断られる可能性が出てきますが、筆者としては表紙に『R18』『成人向け』などのシールを貼って対処するのが賢明なのかなと感じます。

まとめ

成人向け表現への配慮は非常にデリケートなもの。入稿時に印刷所の方でチェックしてくれるところもありますが、すべての印刷所が必ずしもそうだとは限りません。

どんなに締切に追われていて切羽詰まっていても、見直しは怠らないようにしましょう。

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