Illustratorデータをmac版FontForgeに取り込んでフォント作成 その2

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以前、こちらの記事で紹介したフォントを作った際に、手探りだったので色々調べながら作ってはいたのですが、調べてもわからなかったことや、もっとこうやれば効率がいいのでは?と思うことが多々あったので、備忘録を兼ねてまとめる記事の続きです。

※前回の記事はこちら

Illustratorデータをmac版FontForgeに取り込んでフォント作成 その1
以前、こちらの記事で紹介したフォントを作った際に、手探りだったので色々調べながら作ってはいたのですが、調べてもわからなかったことや、もっとこうやれば効率がいいのでは?と思うことが多々あったので、備忘録を兼ねて記事としてまとめることにしました...

イラレで作成したデータを取り込む

今回は以下のデータを作例として使用します。

作りたいフォントデータ(一例はアイコンですが…)は、「ファイル>書き出し>書き出し形式」で、SVG形式で書き出します。

任意の文字をダブルクリックします。今回は「0」に作成してみます。
(環境にもよるかもしれませんが、気持ち素早くダブルクリックしないと反応してくれない気がします…)

開いた画面で「ファイル>取り込み」を選び、保存した場所を参照して「取り込み」ボタンをクリックすると取り込まれます。
※フォーマットがデフォルトで「画像」になっているので、「SVG」に変更するのを忘れないようにしましょう。

これを必要な文字にすべて適用していきます。

イラレデータ作成の注意点

アウトライン化して取り込む

データにくりぬきで空白がある場合、パスをアウトライン化して線データを塗りつぶしデータへ変更しておきます。
アウトライン化せず線+塗りなしのデータをFontForgeに取り込むとこうなります。

全体にグレーがかかっていて、音符の見えない真っ黒なフォントになってしまいました…。

FontForgeでは線と塗りの区別がされないようで、例えイラレデータで塗りをなしにしてもFontForgeでは認識されてしまいます。
私は極力FontForgeで修正はしたくなかったので、イラレでアウトライン化してから取り込みました。

iCloud Drive上には保存しない

出力したSVGデータ、つい書類ファイルやデスクトップ上にフォルダを作って保存してませんか?
実は、iCloud Drive上に保存しているデータはFontForgeは見に行けません

デスクトップデータをiCloudに保存していると上のような「Unauthorized Operation not permittesd」のメッセージが出てきてしまいます。

これはmac特有の現象というのもあり、最初なぜデータが表示されないのかわからず、調べてもまったく原因もわからずで四苦八苦しました…。
解決方法としては以下の通りです。

  • システム環境設定>Apple ID>iCloud Driveから設定を無効にする
  • iCloud外の場所にSVGデータを保存しなおす(ピクチャフォルダ等)

なお、iCloud Driveからデスクトップと書類の項目を外そうとすると「このMacのデスクトップと書類フォルダから項目が削除されます」というメッセージが出てきます。
消えて困るデータがある場合はiCloud外の場所に保存しましょう。

 

フォントの出力

必要な文字にイラレデータを貼り付けたら、フォントファイルで出力していきます。

「ファイル>フォントの出力」を開くと、保存場所の設定と保存形式を問われます。
OpenType形式で保存する場合は「OpenType(CFF)」、TrueType形式で保存する場合は「TrueType」で問題ありませんでした。

また、OpenType形式とTrueType形式の推奨EMサイズの設定が異なっていると、上のような非標準のEMサイズという注意書きが出てきます。
推奨外の数値になっていてもフォントの生成はできますが、前回の記事を参考に数値を合わせておいた方が良いでしょう。

このようなフォントにエラーが含まれているエラーメッセージも出る事があります。
無視をしても出力は可能です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
同じような環境でフォント作りをする方の参考になれば幸いです。

※完成したフォントはこちら

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