同人誌作りで必ずと言ってもいいほど悩みのタネになるのが表紙作り。
どんなに中身が良くても、本の顔となる部分が疎かでは手に取ってもらえるチャンスも減ってしまうかもしれません。せっかく丹精込めて作った本ですから、少しでもセンス良く仕上げたいですよね。
ここでは、かんたんな文字の加工の組み合わせでそれっぽいタイトルロゴが作れるようになるレシピをご紹介します。
写真の配置について知りたい方は以下の記事もどうぞ!
加工レシピ一覧
まずはどんな加工レシピがあるか一覧に書き出してみました。
No | 加工レシピ名 | No | 加工レシピ名 |
01 | 字間を調整する | 11 | 文字の色を変える |
02 | 大小をつける | 12 | 文字と文字を重ねる |
03 | 文字を傾ける | 13 | 文字ではさむ |
04 | 線を引く | 14 | 手書きで文字を書く |
05 | 文字を囲う | 15 | オーバーレイにする |
06 | 横文字と縦文字を組み合わせる | 16 | フォントを混ぜる |
07 | 文字を正方形に配置する | 17 | 文字を分割する |
08 | 文字に背景をつける | 18 | 中抜き文字にする |
09 | 文字をはみ出して配置する | 19 | 影をつける |
10 | 文字をバラバラに配置する | 20 | 画像を文字の形に切り抜く(クリッピング) |
比較的初心者でもやりやすい加工のみを掲載しています。
一つの加工でもそこそこのタイトルロゴが作れますが、複数の加工を組み合わせることによってより凝ったタイトルロゴを作ることができます。
ただし、加工の数は多くても3つくらいにとどめておきましょう。あまり華美になりすぎると視認性も悪くなり、表紙との雰囲気も合わなくなる可能性があります。何事もやりすぎは逆効果です。
では、それぞれの加工について詳しく見ていきましょう。
01 字間を調整する
タイトルの字間を少し広くしてみた例です。逆に詰める方法もあります。
空白を持たせることによって画像に合ったしっとりとした雰囲気が生まれました。
この表紙には以下の加工レシピも使用してます | |
06 | 横文字と縦文字を組み合わせる |
02 大小をつける
文字の大きさを1文字ずつバラバラにしてみました。
これ以外にも、漢字は大きくひらがなは小さくする、キーとなる言葉だけ大きくしてみたりなどの加工方法も○です。
この表紙には以下の加工レシピも使用してます | |
10 | 文字をバラバラに配置する |
※加工レシピ一覧に載せていませんが、飾りとして直線の飾りも加えてみました
03 文字を傾ける
文字を傾けることで躍動感が生まれよりポップな印象になりました。
単純に回転させて角度をつけても良いですが、今回は自由変形で文字の形を菱形にしてみました。
また、難易度が上がりますが、1文字ずつ傾き加減を変えるという手もあります。
この表紙には以下の加工レシピも使用してます | |
02 | 大小をつける |
19 | 影をつける |
04 線を引く
シンプルにおしゃれ度が増す手法ですね。他の加工とも組み合わせやすいです。
線も直線・曲線・手書き線と種類があるので、表紙の雰囲気に合わせて色々試してみましょう!
この表紙には以下の加工レシピも使用してます | |
02 | 大小をつける |
10 | 文字をバラバラに配置する |
05 文字を囲う
文章全体を囲む方法がポピュラーですが、今回は背景のイメージに合わせて文字を1文字ずつ囲んでみました。
1文字ずつ囲む場合は、印象つけたい文字だけ背景をつけるなどの組み合わせも◎。
この表紙には以下の加工レシピも使用してます | |
06 | 横文字と縦文字を組み合わせる |
06 横文字と縦文字を組み合わせる
今回はキーワードをアクセントとして写真に配置してみました。
タイトルは縦・ジャンルや作家名は横で記述など、意識してないだけで意外と使われているテクニックです。
この表紙には以下の加工レシピも使用してます | |
01 | 字間を調整する |
09 | 文字をはみ出して配置する |
07 文字を正方形に配置する
これも使い勝手の良い加工です。単体でもおしゃれになりますが、文字を囲う加工とも相性が良いです。
文字数の関係で正方形にならない場合、空いたスペースに英文訳やアイコンなどをいれてもおしゃれです。
この表紙には以下の加工レシピも使用してます | |
05 | 文字を囲う |
06 | 横文字と縦文字を組み合わせる |
08 文字に背景をつける
今回のように背景がごっちゃりして情報量が多い場合は目立たせるためにも背景をつけると良いでしょう。
小さい文字でもかなり目立つようになり、汎用性の高い加工です。
この表紙には以下の加工レシピも使用してます | |
01 | 字間を調整する |
09 文字をはみ出して配置する
個人的に、文字を大きく配置してはみ出す手法はおしゃれな表紙に多い印象です。
写真でもイラストでも使える手法なので覚えておきましょう。
この表紙には以下の加工レシピも使用してます | |
01 | 字間を調整する |
13 | 文字ではさむ |
10 文字をバラバラに配置する
文字の高さや大きさをバラバラにして配置してみました。
バランスを取るのが大変そうに見えますが、適当に配置してもそれっぽく見えるのでチャレンジしてみて下さい。
この表紙には以下の加工レシピも使用してます | |
02 | 大小をつける |
08 | 文字に背景をつける |
11 | 文字の色を変える |
11 文字の色を変える
部分的に文字の色を変えてみました。汎用性が高く、色々な加工と組み合わせやすいです。
写真に使われている色と揃えれば統一感が出ますし、モノクロ写真など色数の少ない写真には全く違う差し色を使う手法もあります。
この表紙には以下の加工レシピも使用してます | |
02 | 大小をつける ※気持ち赤い文字より黒い文字を小さくしています |
12 文字と文字を重ねる
まったく同じ文章同士を重ねてもいいですが、オススメは英文と日本語文の組み合わせです。
今回は日本語文字の背景として使用してみました。
英文字と日本語が同じ意味を持たせておくと統一感も出ます。
この表紙には以下の加工レシピも使用してます | |
01 | 字間を調整する |
09 | 文字をはみ出して配置する |
13 文字を文字ではさむ
タイトルの間にアクセントとして文字を添えてみました。
サンプルは縦書きなので日本語の文章にしましたが、横書きの場合は英文タイトルなどを入れてみるのもいいでしょう。
この表紙には以下の加工レシピも使用してます | |
01 | 字間を調整する |
06 | 横文字と縦文字を組み合わせる |
14 手書きで文字を書く
タイトルを手書きで書く方法です。
フォントでは出せない味のあるタイトルを作りたい時に有効ですが、ペンタブなどの製作環境の整備も必要になってきます。
この表紙には以下の加工レシピも使用してます | |
09 | 文字をはみ出して配置する |
15 オーバーレイにする
フォントをオーバーレイにして、下地の写真や絵を活かしつつ透過発光させています。
どのペイントソフトでも簡単にできるので覚えておいて損はないでしょう。
この表紙には以下の加工レシピも使用してます | |
02 | 大小をつける |
10 | 文字をバラバラに配置する |
※加工レシピ一覧に載せていませんが、部分的に文字にガウスぼかしをかけています。
16 フォントを混ぜる
複数の種類のフォントを混ぜて使用した例です。
使い所が難しいですが、デザインフォントと明朝体orゴシック体の組み合わせだと比較的やりやすいです。
この表紙には以下の加工レシピも使用してます | |
01 | 字間を調整する |
02 | 大小をつける |
06 | 横文字と縦文字を組み合わせる |
15 | オーバーレイにする |
※加工レシピ一覧に載せていませんが、文字全体にガウスぼかしをかけています。
17 文字を分割する
大胆に文字を真っ二つにしてみた例です。ここまでしても意外と読めるものです。
今回は少々文字数が多いですが、少ないタイトルの方がかっこよく映えます。
この表紙には以下の加工レシピも使用してます | |
06 | 横文字と縦文字を組み合わせる |
18 影をつける
影をつけると一気にポップさが増しますね。
お手軽ですが、個人的に意外と使い所が難しいと思う加工の一つです。
この表紙には以下の加工レシピも使用してます | |
01 | 字間を調整する |
06 | 横文字と縦文字を組み合わせる |
19 中抜き文字にする
今回は前半部分のみを中抜き文字にしてみましたが、キーワードだけ中抜き文字にして印象を強めてる方法も○です。
中抜き文字を使用する場合はゴシック体など、なるべく太めのフォントを選びましょう。
この表紙には以下の加工レシピも使用してます | |
06 | 横文字と縦文字を組み合わせる |
09 | 文字をはみ出して配置する |
20 画像を文字の形に切り抜く(クリッピング)
こちらも太めのフォントを推奨します(細すぎると中の画像が見えません…)。
行間と字間を詰めることで、切り抜いた画像の視認性があがりよりそれっぽくなります。
この表紙には以下の加工レシピも使用してます | |
01 | 字間を調整する |
07 | 文字を正方形に配置する ※正方形ではなく長方形ですが、文章を途中で強制改行して四角形に収めている為記載しました |
まとめ
今回は比較的誰にでもできる手法を中心にお伝えしてきました。
それでもそれぞれの加工を組み合わせることによってワンランク上のロゴが作れるかと思います。
※サンプルで使用してるレシピに偏りがありますが、頻出しているものはそれだけ使い勝手がいいということです汗
ちなみに、『03 文字を傾ける』『10 文字をバラバラに配置する』『18 影をつける』で使用している画像は以下の筆者のBOOTHにて販売中です。
ロゴを入れるだけですぐにお使いいただけるので、良ければ覗いてみてください!
写真の配置について知りたい方は以下の記事もどうぞ!
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